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散歩してみませんか

当ホームページをご覧のみなさまへ。
こんにちは。しんかなクリニック院長の片岡です。
本来予定していたブログ内容を差し替え変更し、別のお話を行います(今しばらくお待ち下さい)。
今回、糖尿病管理には欠かせないインスリン注射製剤に関するお話をさせて頂きます。
 
医薬品にも影響が出た:ウクライナ侵攻

年末年始にかけての新型コロナウィルス:オミクロン株の感染拡大があったものの、国内での新規陽性者数の推移も2/12以降は徐々にではあるものの下がってきていたなか、ロシアによるウクライナ侵攻が始まり、またしても世界を大きく揺るがす事態が発生しました。

元々の新型コロナウィルス感染症による国内外での物流・製造遅延もあったなか、このウクライナ侵攻では特に航空関連の輸送に大きな影響が出ております。「日本に空輸されるノルウェー産サーモンの供給が全国的に不安定に」という報道が先月上旬に出ておりましたが、その影響はいよいよ糖尿病治療に欠かせない医薬品にも及んで来ました。

 

大手メーカーの作る注射製剤:飛行機輸送に頼らざるを得ない実情

糖尿病領域における注射製剤メーカーの大手3社のひとつ:ノボ・ノルディスク社のインスリン製剤であるライゾデグ配合注に輸入遅延が生じ、4月初旬~4月末頃まで出荷調整/停止が発生した為、安定供給が確保されるまでの間は新規の処方や長期処方を避ける通達が日本糖尿病学会から通達が出ました。

同メーカーから出ていた週1GLP-1アナログ製剤:オゼンピック皮下注射も別の理由で出荷停止中となっていますが、大手メーカーの製剤は海外からの航空便による輸入の形で国内に入ってきており、大手メーカー3社の内2社の本社はヨーロッパ内にあり、そこで製造がされている状況です。注射製剤は蛋白の変性を防ぐために使用直前までは冷所保管が必須で、今までは空路で輸送されてきました。今回の軍事侵攻が長引くと、他のメーカーの注射製剤にも影響が及んでいく可能性も否定できません。

思えば2年前の2020年3〜4月にかけて、不織布マスクに次いでアルコール関連物品の流通制限があった際、当院でのアルコール消毒綿の供給不足が生じたため、手指洗浄への代替を提案(過去ブログ)させて頂きました。万が一注射製剤の欠品が出た際には、代替の注射製剤での変更・調整を提案させて頂きます。

 
最後に;少し散歩してみませんか

 

 

 

堺市の堺区〜北区にかけて花田口や北花田・南花田といった「花田」がつく地名があります。この「花田」の由来として、一説では中世から近世にかけて灯油などの原料に使われたアブラナ・エゴマの栽培がおこなわれた当地の周辺が、開花時に一面の花盛りになったことに由来する との記載がありました。

気候の変わり目はどうしても朝夜の寒暖差が大きくなり体調変化に留意は必要ですが、草木は確実に気候の変化を感じ花を咲かせています。天気の良い日には少し自宅の周りを散歩して草木を眺めてみませんか。

 

今後とも、しんかなクリニックをどうぞ宜しくお願い致します。

しんかなクリニック 内科・糖尿病内科
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