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雑感)地震に向けた備え・普段内服されている薬の把握をしませんか

当ホームページをご覧のみなさまへ。
こんにちは。しんかなクリニック 院長の片岡です。

4月並みの陽気となり、1年前の自粛ムードを思い出すとまた別世界の感じがあります。
3月で印象に残る出来事、としてもちろん明るい出来事もありますが、やはり10年前に発生した東日本大震災がどうしても記憶に残ります。

大地震から得られたデータの「結果」と、備え

近畿圏で育った院長も阪神淡路大震災(1995年)の時の揺れを覚えています。高速道路の橋脚が折れたり、駅ビルが潰れたりといった様子をTV越しに見ており、当日朝はガスが止まってしまいました。しかし、2011年3月11日の東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)は阪神淡路を超えるマグニチュード 9〜9.1と日本の観測史上最大規模の地震となりました。その震災から得られたデータから糖尿病診療に関わるものを中心にまとめられたものとして、日本糖尿病学会から<災害時糖尿病診療マニュアル>という冊子が発刊されております。
その中から、糖尿病患者さんに限らず、

○広く被災時での避難先で皆様に注意して頂きたい点(食事面・運動面・薬剤面)、
災害<前に>備えるべき点

についてを、下記にかいつまんでご紹介させて頂きたく思います。

 

◯食事面での注意点

非常時で提供される「保存食」はどうしても炭水化物(糖質)の割合が多く、肉・魚や野菜類等の準備・摂取する機会が少なく、下記の運動量減少と相まって、結果的に血糖値が上がりやすい状態です。また水分摂取が取りにくい中でカップ麺の汁まで飲むと塩分も摂取過多になります。
 →取り過ぎないように注意が必要です。

◯運動面での注意点

避難所は、このコロナ禍で1人分のスペース(ソーシャルディスタンス)もあり広めに取られるようになりましたが、それでも一箇所にじっとしていると「深部静脈血栓症」の発症リスクが高いとの報告があります。
 →避難所での過ごし方を工夫(段ボール簡易ベッド使用や、足踏み運動・マッサージ等)する必要があります。

◯薬剤面での注意点

被災した箇所に開設された臨時診療所で、「お薬手帳の持参が無い」や「普段の薬が分からない」等処方に困った・出来なかった方の割合は来院者の約4割にのぼりました。
 →普段からご自身の薬の把握と、第三者にみせられる状態に整理しておくことが重要です。

 

災害<前に>備えるべき点 内服薬を保険証と一緒に常備

2011年の東北地震で糖尿病患者さんが持ち出せた物の上位5つ(重複あり)を聞き取りしたところ、

携帯電話:85%
現金・金銭類:81%
治療薬(内服薬・注射製剤等):65%
水や食料:45%
衣類:38%

であったようです。治療薬(内服薬・注射製剤等)については患者さんの60ー70%が「事前に薬剤を備蓄されていたが実際に持ち出せた方は約半数に留まったとの報告がありました。これを踏まえ、普段から内服している治療薬(注射製剤や自己血糖測定器等)は日常時から1箇所に纏めておき、薬入れポーチ(ケース)などに薬を常備(出来れば3日・最大でも1週間)する事をお勧めします。糖尿病連携手帳や血圧手帳、お薬手帳や保険証が一緒にあれば、臨時診療所でもいつものお薬処方を容易に受ける事が出来ます

 

その他の注意点として
>携帯電話(85%)
 →今や1人1台の携帯電話を持つまでに広く普及しましたが、「電池切れ」がおきないよう、手元に電池式の充電器を忘れずに備えて下さい(事前の充電も忘れずに)。

>現金・金銭類(81%)

 →2018年の北海道地震で取りあげられておりましたが、停電の起きた札幌市では電子マネー・クレジットカードでの支払いが一切使えなくなりました。地震が多い日本で「停電」や携帯電話のエリア通信基地局に「何らかの損害がでる」と携帯電話・固定電話とも電話/メールやSNS等が一切使えず「圏外」になります。

テレワークやオンライン上でのやりとりを始め、モノを介さないやりとりは今後ますます増えていくことは疑いようも無いですが、災害時での対応をどうするのか・どうなっているのかがおざなりになっている印象は拭えません。

 

最後に:今できる備えをはじめよう

少しだけ昔話です。10年前の3月 特に東日本大震災のあった3月11日、私は、勤務先(病院)の1F外来ブースで翌週の外来に向けて書類仕事をしておりました。席に座りなおした途端に(ゆらっ)としたものを感じて即座に机をつかんでおりました。

この原稿を書き進めていた3月20日午後6時に再度宮城県沖を震源とするM7.2の地震が発生し宮城県で最大震度5強を観測したニュースがありました。M7以上の規模の大きな地震として阪神淡路大震災(1995年)・東北地方太平洋沖地震(2011年)を始め、新潟県中越地震(2004年)、熊本地震(2016年)、北海道胆振東部地震(2018年)等が挙げられますが、今までも、また今後も日本であちこちで地震が続く事は指摘されており、近畿圏では南海トラフでの地震発生もその一つで挙げられております。今一度、備えられる箇所から一つづつ準備をしておく事をおすすめします。

今後とも、しんかなクリニックをどうぞ宜しくお願い致します。

しんかなクリニック 内科・糖尿病内科
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