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こんにちは。しんかなクリニック院長の片岡です。
年末年始や1月末の急激な冷え込みもまだ記憶に新しい所ですが、2月も10日を過ぎて後、気温が10度後半を記録する等、春を先取りしたような陽気に包まれました。本年は1月下旬から既に微小ながら花粉の飛散が確認されており、そろそろ本格的な花粉の飛散シーズンに突入します。例年より飛散の量は少ないようですが、昨年よりはかなり多い(×1.8)予想がされています。通院中の患者様で、花粉症をお持ちの方はお早めに相談をお願いします。
さて本日は以前のブログ記事でも何度か取りあげましたFreeStyleリブレに関して、新しいお知らせ(スマホアプリ;FreeStyleリブレLinkの発表)がありましたのでお伝えしようと思います。アプリの詳細は
公式サイトを参照下さい。
スマートフォンアプリ:FreeStyleリブレLink とは
●手持ちのスマホに血糖測定機能が追加
今までは手持ちの測定器(リーダー)を腕のセンサーに近づけて血糖値と、その変化(波形)を見ていましたが、リーダーの機能をスマホ本体が引き受ける形になりました。
*今までのリーダーも使いつつ、こちらでもスキャンする事で両方で波形の確認が出来ます。
*FreeStyleリブレLinkの動作はNFC機能を用いているため、その機能を有するスマホ機種である必要があります。
●最初に一手間、アプリダウンロード・アカウント設定
公式サイトに手順が記載されておりますが、リブレを使われる方であればおおよそ設定はスムーズに出来ると思います。またスキャンしたデータはクラウド管理となり、都度のバックアップがされます。
●グルコース測定→履歴・レポート確認が出先でも容易に
血糖値の日内パターンや、目標とする血糖範囲内であった時間等の様々なレポート項目がスマホ画面に表示されるようになります。大型スマホであれば、その恩恵で波形画面も大きく見やすくなりました。
ほぼ同時に測定した2つの画面;従来のリーダー画面とスマホ画面です。
やはり画面が大きいと見やすいですね。
Apple Watchに血糖測定機能がつくかも、という海外報道もありますが心電図アプリが日本で承認を通るのにかなりの年月(4年ほど)かかった事も勘案すると、私見ながらスマートウォッチ上にこのアプリを移植すれば、使い勝手が更に上がるやもしれません。
あと、フリースタイルリブレについては
過去ブログにも記載をしておりましたが、
●当院でフリースタイルリブレを保険診療内で使用できる方
フリースタイルリブレは血糖測定器にあたるため、保険適応となるには当院でインスリン製剤の処方を行い、月に1度の定期受診が出来る、
●1型糖尿病の患者さん
●2型糖尿病の一部の患者さん(詳しくは下記)
です。1日の注射回数に応じて、月にお渡しできるセンサー数が異なります。
<リブレを保険診療内で使用できる2型糖尿病の方>
2型糖尿病で使用される方は1日3回のインスリン療法(強化インスリン療法)を施行中の方、または強化インスリン療法を施行後に混合型インスリン製剤を1 日2 回以上施行中の方になります。
上記を満たさない方(ex:内服療法のみの方、または1日1回の皮下注射製剤+血糖測定の方)でも自費での対応は可能です。
*フリースタイルリブレでの測定が向いている方
いくつか例を挙げますと
1>1日に3〜4回の血糖測定をしているが血糖の変動が大きい方
2>低血糖になる事が多い方、低血糖で入院したことがある方
3>指に傷をつけたくない方(職人さん等、指先を就労で使う方)
4>出先や職場でいる時間が長く、血糖値を指先で測ることが難しい方
5>(よりよいコントロールを目指すため)血糖の変動を知りたい方
上記についてはリブレの測定は良い適応になると考えられます。詳しくは院長やスタッフまで随時ご相談下さい。
今後とも、しんかなクリニックをどうぞ宜しくお願い致します。