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糖尿病の治療の目的は、血糖値をコントロールし、合併症を防ぐことです。合併症とは、目や腎臓、神経、心臓や脳の血管に障害が起こることです。高齢者では、骨粗しょう症や認知症のリスクも高くなります。糖尿病の治療には、血糖値だけでなく、血圧や脂質、体重の管理が必要です。また、定期的に検査を受けて、合併症の早期発見・早期治療をすることが大切です。
診療所に通っている糖尿病患者さんは、合併症の検査を十分に受けられないことがあります。当院では、筋肉/皮下脂肪量や握力値の測定や、動脈硬化の検査を行っていますが、レントゲンやエコーの検査は機器の設置を行っておらず施行できない状況です。
「糖尿病で入院すると何日くらい入院しますか?」といったインターネット上での回答で、厚生労働省の「患者調査」によると、糖尿病で入院していた患者の平均在院日数は35.5日となっています。約1カ月もの間、入院して治療する必要があることが分かります。」と表示されます。
注意が必要なのは、未治療の糖尿病があり、全身状態が悪い状態(感染症や悪性疾患等が併存している場合)での入院期間は指摘された通り1ヶ月前後かかる事があります(まず、食事量がある程度一定にとれる状態で、感染症等の影響を排除しないと血糖コントロールの見込みが組み立てづらい)。
一方、全身状態が悪くない方での入院期間 は以前こそ1ヶ月近くの入院となっていましたが、現状は2週間が通常の入院期間となっております(そもそも身体が新しい食事量に慣れるのに必要なのが7ー10日程かかると言われています)。
堺市立総合医療センター(堺市西区)や清恵会病院(堺市堺区)では1週間〜の予定で糖尿病の入院加療を行っております。また、大阪警察病院(大阪市内天王寺区)では (糖尿病)合併症評価外来 や 週末短期入院 というものを実施しています。合併症評価外来は平日(月〜金)午後に開設され、およそ3時間ほどで終了し、費用は3割負担で8,000円程度です。週末短期入院については、3泊4日もしくは4泊5日で、合併症の詳細な評価や病態把握、血糖変動の指導などを行います。希望者には、上部消化管内視鏡検査も実施されています。
入院期間について 以前は時間をかけて適切な食事量に身体を慣らす+外からのインスリン皮下注射製剤の投与<自己注射>により血糖値を下げる→(ある程度体内からのインスリン分泌が見込める方においては)インスリン製剤の投与回数減や他の薬剤への切替え を2週間程の日程に組み込んでおりました。
「血糖コントールが今ひとつ合わない」や「(血糖コントロールは何とかついているが)注射の回数が減らないか」等、ご興味がありましたら当院もしくはお近くの内科外来でご相談下さい。
今後とも、しんかなクリニックをどうぞ宜しくお願い致します。
しんかなクリニック 内科・糖尿病内科
〒591-8025 大阪府堺市北区長曽根町720-1 スギ薬局新金岡店 2F