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つい先日開催された「第68回日本糖尿病学会年次学術集会」は、2025年5月29日から31日まで、岡山市内の複数会場(ホテルグランヴィア岡山、ラヴィール岡山、岡山コンベンションセンター、ANAクラウンプラザホテル岡山、三木記念ホール、岡山シティミュージアム)で行われました。
私も何とか時間を調整し、最終日に現地で聴講することができたので、その様子をレポートします。
受付を済ませた後は、いくつかの会場を巡り歩きました。その後、ポスター発表会場へ移動。会場は2か所に分かれていましたが、見学しているうちに午前の口頭発表が始まったので、しばらく聴講することにしました。
お昼前には一度休憩時間帯となったため、徒歩で岡山城方面へ向かうことにしました。現在岡山駅前の改修工事が進んでいますが、岡山駅の通路部分は天井から通路の両側に向け、大きなサイネージディスプレイが吊り下げられ、一見すると東京品川駅と似た感じへと変貌しました。駅から5分ほど歩くと、街路樹と、大きな商用ビルと住宅マンションが建ち並ぶエリアとなりました。ここに至り少々強めの風も相まって、汗をかく事なく日陰部分を心地よく歩き進めることができました。
大阪ではあまり見かけない、ちょっと腰を下ろせるようなスペースもあり、日中に休息を入れつつゆっくり歩ける事があまりなく、新鮮な気持ちで散歩ができました。
岡山城は、近くを流れる旭川を堀として利用し建てられました。反面、立地の地盤が弱く構造上の理由から天守閣の形が普遍的な四角形ではなく、不等辺五角形になった(見る角度で天守閣の見え方が大きく異なる)という全国的に珍しい形をしています。天守閣内の展示も、模擬刀や火縄銃が持てたり構える事ができるようになっている等、歴史に詳しくない方でも楽しめるような工夫が随所にされていました。
さて、ここで少しだけ健康に関するお話を。
運動不足はアルツハイマー病(AD)のリスクを高める要因の一つであり、ADの約13%は運動不足が関与して発症しているという報告もあります。日常的によく歩く人や、歩行距離が長い人は、認知症やADの発症リスクが有意に低いことが、長期的な追跡研究で示されています。
例えば、日本の大規模コホート研究では、1日1時間以上歩くグループは、歩行時間が短いグループに比べて認知症発症リスクが明らかに低いことが分かっています。
認知症に対する薬物治療も注目されていますが、まずは「歩く・歩いてみる」習慣を身につけてみてはいかがでしょうか。日々のちょっとした散歩や、街歩きから始めてみるのもおすすめです。暑さ寒さの差が大きいですが、どうぞ体調を崩さずに気をつけてお過ごし下さい。
しんかなクリニック 内科・糖尿病内科
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