当ホームページをご覧のみなさまへ。
こんにちは。スギ薬局新金岡店2Fにある内科・糖尿病内科のしんかなクリニック 院長の片岡です。
当院には、他院からの紹介状をお持ちの方のほか、「健診で異常を指摘された」「気になる自覚症状がある」といった理由で来院される方もいらっしゃいます。
本日は、健診結果で「異常」として疑われるこれらの疾患について、お話しします。
目次
- 採血でわかる!放っておくと怖い「隠れた病気」
- 初期には自覚症状に乏しい病気にご注意
- 受診時に医師に伝えるべき大切なこと
- 最後に
採血でわかる!放っておくと怖い「隠れた病気」
健診で行われる採血検査では、様々な病気の兆候を把握できます。例えば、
• 血糖値やHbA1c値の異常→糖尿病
• 悪玉コレステロール値や中性脂肪値の異常→脂質異常症
• その他の項目から→
貧血(貧血に関して、こちら
過去記事も参照下さい)を始めとする
血液疾患、
肝炎や
肝硬変、
肝臓癌などの肝臓・胆道系疾患、
痛風や
高尿酸血症など
が見つかります。さらに、脂質異常症の背景に、甲状腺機能異常症(甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症)など、他の病気が隠れているケースもあります。特にLDLコレステロール値(悪玉)の異常は、糖尿病の進行や、稀に肝臓・副腎の疾患など、様々な病気と関連していることがあります。これらの関連疾患についても、当院では詳しく検査・診断を行います。
初期には自覚症状に乏しい病気にご注意
これらの疾患の多くは、糖尿病(強い口渇感、多飲・多尿、体重減少といった症状が出やすい)を除いて、初期には特徴的な自覚症状がでないことがほとんどです。
• 「何となくしんどい」
• 「疲れがとれない」
• 「頑張りが効かない」
といった、一見すると心の病気と間違われやすい症状が、実は副腎皮質機能低下症などの内分泌系の病気で生じていることもあります。(副腎皮質機能低下症:自覚症状として、肌の色素沈着や重篤な低血圧等を示さず、むしろ倦怠感のみで発見されることが多いとする報告があります。当院では空腹時のホルモン基礎値を測定し、さらに詳しい検査が必要かをチェックします)。
受診時に医師に伝えるべき大切なこと
健診で異常を指摘されて受診される際は、スムーズな診断のために、以下のことをお願いします。
1. できれば1〜3年前後の過去の健診データも一緒にお持ちください。データの変化を追うことで、病気がいつ頃から始まったのかをより正確に把握できます。
2. 気になる症状がある場合は、どんな些細なことでも構いませんので、遠慮なく伝えていただくことが大切です。
健診は病気の早期発見のための大切な機会です。「異常あり」と指摘されても過度に不安がる必要はありません。当院をはじめ、お早めに医療機関へ一言ご相談ください。
最後に:普段と「少しだけ」視点を変えてみることで気づく事も?
本日10月13日はスポーツの日(旧体育の日)です。秋の澄んだ空や夕暮れの景色は、いつもと違う時間の流れを感じさせてくれます。調査では、身体活動が活発な高齢者が増えているそうですが、働き盛りの20〜30代や体力の変化が気になり始めた40〜50代の方も、たまには景色を変えて心を休めてみませんか。高い場所から眺める街並みや広がる空には、新しい気づきや前向きな気持ちを引き出す力があります。


今日は、自分のペースで体を動かし、日常から少し離れて“心のリフレッシュ”を楽しんでみてください。
今後とも、しんかなクリニックをどうぞ宜しくお願い致します。
しんかなクリニック 内科・糖尿病内科
〒591-8025 大阪府堺市北区長曽根町720-1 スギ薬局新金岡店 2F
URL: https://shinkana-cl.com/